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生産量日本一だけじゃない!? JA中野市のえのきたけがスゴすぎる理由【腸活企業に潜入】

2021-08-23
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腸活系商品やサービス、腸活につながる研究などを行う企業におうかがいし、担当の方にインタビューをするこの企画。第11回となる今回は、JA中野市営農部 販売開発課 出川秀隆さんのもとへ。

腸活はもちろん、ダイエットや、健康効果でも注目を集める「えのきたけ」の生産第一位を誇るJA中野市。JA中野市とえのきたけの歴史、えのきたけの健康効能、そして、JA中野市がおこなうえのきだけのPR活動について、お話しいただきました。

えのきたけの生産量日本一。中野市とえのきたけのヒストリーとは?

田口:
JA中野市では、えのきたけ以外にもたくさんの農作物を扱っているとうかがっていますが、どのような農作物を取り扱っているのでしょうか?

出川さん:
中野市はぶどう・もも・りんごなど果実やアスパラも有名です。さらにシャクヤクの生産量も日本一なんですが、その中でも圧倒的に取り扱いが多いのがきのこ類です。なかでも、えのきたけの生産量は最も多く、売上の60%以上を占めます。

えのきたけ以外だと、ぶなしめじ、ひらたけ、黒あわびたけなど全部で7〜8種を恒常的に取り扱っています。やはりその中でも「えのきたけ」の取扱量はダントツですね。

田口:
えのきたけはダントツの取扱量とのことですが、実際どのくらいの量になるのでしょうか。

出川さん:
かなり天文学的な数字になるかもしれませんが、わかりやすい例で言うと、200gのえのきたけのパックを日本国民1億3000万人全員に2つずつ配れるくらいですね(笑)

田口:
それはすごい……!JA中野市がそれだけえのきの取り扱い量が多いのは、何か理由があるのでしょうか。

出川さん:
実は、JA中野市では60年以上えのきたけの栽培歴があるんです。

もともと、長野県は冬になると農作物の生産に困っていました。そのため冬になると出稼ぎに行く方が多かったのですが、松代町でえのきたけの栽培を研究している方がおり、その技術を元に戦後になってから県が主導でえのきたけの人工栽培をすすめていったのです。

JA中野市ではそんな動きを積極的に受け入れ昭和30年代に栽培がスタートしました。さらに必要な方には、えのきたけの栽培を始めるための融資を農家には行いました。

また、中野市の農家さんたちは、横の関係性が非常に良好でスムーズに組織化できたことも、えのきたけ栽培が急速に広がった理由のひとつです。昭和50年頃には生産者が1000名ほどになり、平成6年には培養センターというきのこの培養だけをおこなう施設も誕生し、生産量が飛躍的に増加しました。

生鮮きのこの機能性表示食品化に取り組んだ理由

田口:
キノコには免疫力を高める効果があると言われていることから、コロナ禍でキノコの売上が伸びたと耳にしたのですが、えのきたけはどうだったのでしょうか?

出川さん:
売上は伸びました!販売量が増え、うれしい悲鳴を上げています。コロナを機に日頃食べるものに対する意識が上がった方も増え、キノコ類やえのきたけにも関心が集まったのかなと思っています。

田口:
JA全農長野が、生鮮品のえのきたけでは初めて機能性表示食品として届け出たのは、ニュースにもなりましたよね。機能性表示食品として届け出たのには理由があったのでしょうか?

出川さん:
キノコが好きな方にはえのきたけの情報をもっとしっかり伝えたい、キノコが好きではない方には、ちょっとでも「えのきたけを食べてみたい」と思ってもらえるような情報を伝えたい、と考えたからです。

キノコが大好きな方でも「キノコって食べるとどんなメリットがあるの?」と聞かれたら、正確に答えられる方ってほとんどいらっしゃらないと思うんです。今回、GABAによる機能性表示を行いましたが、きのこの良さを一つひとつ伝えていくことでキノコが好きな方はもっとえのきたけを食べようと思うでしょうし、キノコが好きではない方も「からだにいいなら食べてみようかな」と思えるかもしれないですよね。実は、えのきたけには他にも“キノコキトサン”という非常に健康効果が期待できる成分もあり、まだまだ伝えきれない良さがたくさんあります。

田口:
なるほど!ちなみに、“キノコキトサン”にはどのような効果効能があるのでしょうか?

出川さん:
“キノコキトサン”は、多糖類の一種です。過剰なコレステロールや中性脂肪を分解して体外に排出してくれる効果や、脂質の異常摂取などを抑制する効果、肝脂肪や内臓脂肪を抑制したり改善したりする効果があるといわれています。

平成26年に、“キノコキトサン”を命名した東京農業大学の江口文陽教授と一緒に、3カ月間、1日45g(3粒)の「えのき氷」を食べたときの血圧の変化や、血中脂肪への効果などを実験しました。実験の結果、高血圧が改善されたり、血中脂肪濃度の値が良くなったりした人が多かったのです。

田口:
“キノコキトサン”にはすごい効果があるんですね!他に、えのきたけを食べることでどのような健康効果が期待できますか?

出川さん:
実は、キノコの研究はまだまだ未知の領域と言われていて、世界的にあまり進んでいない分野なのです。ただ、一説によると食物繊維の摂取によって老廃物排出が促されるだけでなくきのこの成分そのものがダイエット効果をもたらしたり、認知症改善の効果があるとも考えられています。

また、GABAが豊富に含まれているのでイライラを抑えてリラックスできる効果も期待されていますね。

えのきたけはこれだけいろいろな健康効果が期待できるにもかかわらず、100gの単価が最も安いとキノコなのです。コスパ良く食べられるキノコだと言えるでしょう。

一躍有名になった「えのき氷」は偶然が生んだ産物だった

田口:
JA中野市さんというと「えのき氷」でも有名ですが、「えのき氷」はどのように生まれたのでしょうか?

出川さん:
「えのき氷」は、栄養研究をしていたときに偶然生まれた商品でした。毎日えのきたけを食べるのはさすがに大変だったことから、当時JA中野市の組合長だった阿藤博文(あとうひろふみ)さんがペースト状にして煮立てて凍らせるという食べ方を考案したのです。その食べ方を江口教授に教えたところ、「これは栄養を非常に効率よく摂取できる食べ方だ!」と驚かれました。そこで商品化に踏み切ったんです。

僕は売れないんじゃないか、と正直思ってましたが、メディア露出や口コミであっという間に広がりましたね(笑)

田口:
メディアの力はすごいですよね。えのきたけをPRするために、他にはどんなことをされたのでしょうか。

出川さん:
常に情報発信するためのツールとして作り出したのは「きのこ新聞」です。きのこ新聞では、キノコに関する情報を集約し、一般の方も気軽にキノコの知識を得られるように工夫しています。広報的な資源としても活用し、メディアの方々にも注目してもらうことも狙いにしています。

それだけでなく、幅広い世代にも認知してもらえるように、YouTubeを活用して、JA中野市のオリジナルキャラクターである「えのたん」のショートアニメを配信したり、えのたんが描かれた食器を中野市内の小学校で使っていただいたりしています。

さらに、キノコをより好きになってもらうために、マイコファジスト(※キノコを含め、発酵食品など「菌食」を積極的に生活に取り入れる人)を広める活動も参画しています。栽培見学やキノコ料理教室に全国から集まっていただくこともあるんです。中野市内外でさまざまな反響をいただいており、非常に嬉しいですね。

現在、新商品も開発中!えのきたけと中野市の魅力をもっと伝えたい

田口:
最後に、今後のJA中野市さんの展望についてお聞かせいただけますか?

出川さん:
実は、今、えのきたけを粉末にした「えのきパウダー」やえのきたけを使った大豆ミートを開発中です。そういった商品開発はもちろんのこと、えのきたけと中野市の魅力を伝えられるコンテンツを作っていきたいですね。

先日、ウンログさんとコラボさせていただいた「ウンといいBOX」で、「人に薦めたい」「今後も継続したい」というお声を多くいただきとても嬉しかったし、自信につながりました。ぜひまた何か一緒に取り組めたら嬉しいですね。

「ウンといいBOX」の結果は「なかのきのこ新聞」で紹介されました

田口:
ありがとうございます!ぜひ、またウンログも一緒にいろいろと取り組んでいきたいです。本日はありがとうございました。

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