腸活に関する直近1ヶ月の最新情報を抜粋してご紹介します。 腸活ブランド担当者の方のキャッチアップのお役に立てますと幸いです。
■ 腸活関連ニュースクリップ(2025年6月)
海外トレンド情報
- タイトル: TikTok発!腸活が2025年最大のウェルネストレンドに
- 要約: 欧米でも腸内健康への熱が加速しています。TikTokではハッシュタグ「#GutTok」が視聴数12億回を超え、腸の不調や腸に良いレシピを語る動画が次々と投稿されるなど、腸活が完全にメインストリーム化しています。Google検索でも「腸内健康(gut health)」の検索量が前年より35%増加し、「スキンケア」や「メタボリズム」を上回る注目度となったとのデータも報じられました。発酵食品やコンブチャを日常に取り入れる動きが広がり、腸内微生物と免疫・メンタルの関係を意識したライフスタイルが海外でも定着しつつあります。
- URL: https://opulencemag.co.uk/2025/06/28/gut-health-2025-trend-guttok/
海外の状況を見ると、日本発の「腸活」文化がグローバルに共感を呼んでいるのを実感します。特にSNSの力で若い世代にも腸の話題が浸透し、「お腹の調子=心と体の調子」という認識が共有され始めました。科学的エビデンスの蓄積と親しみやすい発信が相まって、 腸活は国境を超えたウェルネスムーブメント へと成長しています。ウンログとしても、海外トレンドから刺激を受けつつ、日本の良質な発酵食品や腸活ノウハウを世界に発信していきたいですね。
腸活の最新研究
- タイトル: 米国の乳児の76%に善玉菌不足、アレルギーなど慢性疾患リスクも
- 要約: 腸内環境の重要性を示す大規模研究が発表されました。米ペルセフォネ社の「マイベビーバイオーム」研究では、米国乳児の約76%で母乳由来オリゴ糖を分解する善玉菌ビフィズス菌が不足し、4人に1人はビフィズス菌が全く検出されなかったと報告されています。ビフィズス菌はアレルギーや慢性疾患予防に重要な菌ですが、現代の乳児の腸には著しく減少しており、この変化が小児のアレルギー増加など「現代病」の一因になっている可能性があります。研究チームは今後、乳児の腸内細菌を補うシンバイオティクス製品の開発にも着手するとしています。
- URL: https://www.globenewswire.com/news-release/2025/06/24/3104154/0/en/Pioneering-New-Study-Finds-Most-U-S-Babies-Lack-Key-Gut-Bacteria-Increasing-Risk-for-Allergies-and-Other-Chronic-Health-Issues.html
赤ちゃんの頃の腸内環境がその後の健康リスクに影響する――とても示唆に富む研究結果です。日本の乳児でも海外ほどではないにせよ、母乳育児の減少や生活環境の変化でビフィズス菌が減っているという指摘があります。 「人生100年時代の健康は腸から始まる」 と言われますが、その土台は実は乳幼児期に築かれているのですね。ウンログとしては、この研究から得られる知見をもとに、妊産婦さんや育児中の生活者へ向けて腸に優しい離乳食や育児法の情報提供を強化し、将来の健康をみんなで育んでいければと考えています。
- タイトル: 歯周病と腸内環境の新たな関連性:口腔細菌叢の乱れが全身の健康に影響
- 要約: 理化学研究所などの国際共同研究グループは、歯周病患者において口腔内だけでなく腸内細菌叢にも乱れが生じていることを突き止めました。さらに、歯周病治療によって腸内細菌叢も変化することが示され、口腔と全身の健康、特に腸内環境との密接な関連性がヒトで初めて明確に示唆されました。
- URL: https://www.riken.jp/press/2025/20250522_1/index.html
この研究は、腸活の概念が「口から腸へ」という新たな次元に拡大していることを示唆します。口腔内の健康が腸内環境、ひいては全身の健康に影響を与えるという知見は、食品業界において、口腔ケア製品と腸活製品の連携や、両方の機能性を兼ね備えた製品開発の可能性を広げます。
マーケティング事例
- タイトル: ミツカン「Fibee」×「超特急」コラボ:腸活をエンタメで訴求
- 要約: ミツカンは発酵性食物繊維に着目したブランド「Fibee」と人気アイドルグループ「超特急」とのスペシャルコラボレーションを開始しました。「超特急」が「腸特急」に改名し、Fibeeの腸内細菌キャラクターを擬人化した姿で登場。楽しみながら腸活を意識するきっかけを提供し、特に若年層へのリーチを狙うキャンペーンを展開しています。
- URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000553.000065533.html
ミツカンがアイドルグループ「超特急」とコラボし、グループ名を「腸特急」と改名するなどのユニークなキャンペーンを展開している点は、腸活マーケティングの「エンタメ化」と「若年層へのリーチ」の重要性を浮き彫りにしています。食品業界は、製品の機能性だけでなく、どのように生活者の感情に訴えかけ、ライフスタイルに溶け込ませるかを重視すべきです。特に、SNSネイティブ世代をターゲットにする場合、UGC(ユーザー生成コンテンツ)を促すような参加型のキャンペーンや、インフルエンサーとの連携が、製品認知度向上とブランドロイヤルティ構築に不可欠となるでしょう。
SNSや口コミサイトでの最新トレンドや話題のキーワード
- タイトル: Instagram発「腸活美容BOOK」が話題:インフルエンサーが牽引する美容と腸活の融合
- 要約: Instagramで人気の美腸プランナー・喜多よしか氏の初著書『マネするだけで新しい自分に生まれ変わる キレイな人になる腸活美容』が発売されました。SNSで好評を得た「美腸スープ」などのレシピや「手ぬき腸活」を紹介し、インフルエンサーが美容と腸活の融合トレンドを牽引していることが伺えます。
- URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000017057.000007006.html
現代の生活者は多忙であり、「手間をかけたくない」というニーズが強くあります。SNSでは、完璧なライフスタイルよりも、リアルで共感できる「無理なく続けられる」情報が求められる傾向があります。喜多氏の「アレルギーで悩んだ経験から腸活を始めた」という背景も、生活者との共感を深める要素となっています。また、「美腸スープ」のように、具体的な解決策としてのレシピ提供が、単なる情報提供に留まらない行動変容を促している点も注目されます。 食品企業は、製品のプロモーションにおいて、単に機能性を謳うだけでなく、「いかに簡単に、無理なく生活に取り入れられるか」という視点を強化すべきです。また、インフルエンサーとの協業を通じて、製品を使った「手軽なレシピ」や「リアルな体験談」を発信することで、生活者のエンゲージメントを高め、購買意欲を刺激することが可能となります。
新技術・素材開発に関する最新情報
- タイトル: 日本人に多い腸内細菌を特定検出:精密栄養学を推進する新技術
- 要約: 医薬基盤・健康・栄養研究所は、日本人に多く存在する3種類の腸内細菌(セガテラ・コプリ、フィーカリバクテリウム・ダンカニエ、フォカエイコラ・ブルガタス)に対する特異的モノクローナル抗体を新たに樹立しました。この技術は、腸内環境の迅速・安価な検査を可能にし、個々の腸内環境に合わせた精密栄養学の推進に大きく貢献すると期待されています。
- URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000086.000118477.html
腸内細菌の個別検出技術の進展は、腸活市場における「パーソナライズ化」のトレンドを加速させる画期的な動きです。これにより、生活者は自身の腸内環境をより手軽に把握できるようになり、食品企業は個々のニーズに合わせた製品やサービスを開発・提供する「精密栄養学」の実現に一歩近づきます。生活者が自身の腸内環境を詳細に把握できるようになれば、一般的なプロバイオティクス製品だけでなく、自身の腸内細菌プロファイルに特化した食品やサプリメントへの需要が高まります。
まとめ
2025年6月の腸活ニュースでは、「腸活のグローバル化」「精密化」「エンタメ化」という3つの潮流が鮮明になりました。
海外では#GutTokのようなSNSを起点に腸活が若年層の間で生活習慣として浸透し、日本でもアイドルやインフルエンサーを活用したマーケティングが注目を集めています。また、乳児期の腸内環境とアレルギー発症の関連や、口腔と腸内フローラの連動など、腸活が「人生全体の健康インフラ」として捉えられるようになってきました。
加えて、個人の腸内細菌に応じた「パーソナライズ腸活」を支える新技術も登場し、腸活は「なんとなく良さそう」から「データで見える」「自分に合う」を選ぶ時代に突入しています。
腸活に取り組むすべてのブランドにとって、いま求められるのは「科学的エビデンス」「感情的共感」「生活への溶け込み」をどうバランスよく提供するかという問いです。
ウンログは、腸を軸としたこの時代の変化を伴走しながら、生活者と企業をつなぐパートナーであり続けたいと考えています。
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