腸活に関する直近1ヶ月の最新情報を抜粋してご紹介します。 腸活ブランド担当者の方のキャッチアップのお役に立てますと幸いです。
■ 腸活関連ニュースクリップ(2025年9月)
腸活×健康トレンド
- タイトル:食物繊維「25g/日」認知は約1割—“食物繊維の日”前に実態判明
- 要約:発酵性食物繊維普及プロジェクトが全国2,000人調査。生活者の半数超が繊維を意識する一方、目標摂取量25g/日の認知は約1割に留まり、「発酵性食物繊維」自体の認知も低い結果。2025年改定の摂取基準の浸透余地が浮き彫りに。
- URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000160326.html
生活者の“関心>理解”ギャップは大きな啓発チャンス。「何をどれくらい・どの食品で」を明快に伝える売場/メディア連動が効きます(例:1食で〇g、発酵性=グアー豆/イヌリン/レジスタントスターチ等を可視化)。
腸活マーケティング事例
- タイトル:ヨーグルト各社が“下期集中施策”—価格改定後の需要回復へ
- 要約:日本食糧新聞の特集。明治、森永乳業、雪印メグミルク、ダノン、ヤクルト、カゴメなどが、秋冬の最需要期にキャンペーンやプロモを強化。機能訴求と嗜好性のバランス見直しがキーワード。
- URL:https://news.nissyoku.co.jp/news/ozawa20250910021528611
“機能×おいしさ×買い続けやすさ”の三位一体設計が加速。ウンログ内の便秘悩み層ターゲティングと**継続トライアル動線(クーポン/サブスク導線)**の合わせ技が効果的です。
- タイトル:森永乳業、9月26日を「大腸を考える日」に制定
- 要約:森永乳業は、全身の健康の要である大腸の役割と、それを健全に保つ方法について社会に広く啓発するため、9月26日を「大腸を考える日」に制定しました。これは、日本人の大腸の機能や役割に対する関心・理解が浅い現状を背景に、大腸と全身の健康との関連性について継続的に情報発信し、市場全体の啓発と自社製品のプレゼンス強化を図る戦略です。
- URL:https://www.morinagamilk.co.jp/release/newsentry-3195.html
この事例は、単なる商品プロモーションではなく、特定の臓器の重要性を「社会課題化」することで市場全体を育成するトップ企業の戦略的意図を示しています。腸活市場において、生活者の大腸と小腸の役割に対する理解度はまだ低く、啓発活動は消費者の購買動機を深める上で極めて有効です。
新技術・素材開発に関する最新情報
- タイトル:政府系金融がマイクロバイオーム創薬に出資—海外展開と臨床実装を後押し
- 要約:JBICがメタジェンセラピューティクスに出資(9/8)。腸内細菌に基づく医療サービス/創薬の国際展開を支援。食品×医療の境界領域での資金流入が続く。
- URL:https://www.jbic.go.jp/ja/information/press/press-2025/press_00074.html
“食品—OTC—医療”の連続線で共通KPI(症状・QOL・客観指標)を設計する時代。将来の臨床エビデンス連動型プロダクトを見据え、データ連携基盤の整備を。
異業種・他ジャンルとのコラボ
- タイトル:ファイテンが展開する『秋の腸活フェア2025』:ライフスタイルブランドと連携したWケア・免疫力向上訴求
- 要約:健康・ボディケア製品を展開するファイテンは、2025年9月8日から21日にかけて「秋の腸活フェア」を開催しました。このフェアでは、腸活による免疫力向上を応援し、「大腸」と「小腸」のWケアをコンセプトに、酪酸菌や食事関連商品をプロモーションしました。
- URL:https://www.phiten.com/news/info/20250905chokatsu/
このコラボレーション事例は、腸活が食品・サプリメントの垂直市場から、総合的なライフスタイル・ウェルビーイングという水平市場へと確実に拡大していることを示しています。特に、「秋」という季節の変わり目に「免疫力向上」という明確なベネフィットを結びつけることで、季節的な消費者ニーズを効果的に捉えています。
まとめ
腸活市場は今、「知っている」から「実感する」への移行期にあります。
食物繊維の摂取目標(25g/日)の認知不足や、大腸の役割に関する啓発活動の広がりは、生活者の関心が高まっている一方で知識・実践が追いついていないギャップを示しています。
その一方で、ヨーグルト各社やファイテンなどが季節性(秋の免疫・冬の乾燥)やライフスタイル文脈と結びつけたキャンペーンを加速させ、マイクロバイオーム創薬強化が示すように、食品から医療までを横断する“連続線”も現実味を帯びてきました。
この動きは、単なる商品プロモーションではなく、
- 機能性表示 × 大腸啓発(森永乳業の「大腸を考える日」)
- 腸活 × 免疫 × 季節需要(ファイテン秋フェア)
- データ × 医療連携(マイクロバイオーム創薬投資)
といった社会課題化・市場育成型の戦略が有効であることを示唆しています。
食品業界としては、
- “1日25g”の摂取設計をわかりやすく可視化し、店頭やデジタル施策に落とし込む。
- 「大腸」「免疫」「短鎖脂肪酸」など新しいキーワードを消費者体験に翻訳する。
- 医療・ウェルビーイング領域と接続するデータ基盤・臨床連携を見据えた素材開発を進める。
ウンログとしても、アプリを通じて便通・食習慣データを蓄積しながら、啓発→行動→継続を支援することで、食品メーカーと連動した“腸活エコシステム”の形成を後押ししていきます。
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