腸内環境を整えるために行う腸活ですが、腸内環境を整えるとどのような効果が期待できるのでしょうか。腸内環境が整うことで期待できる効果や、腸活を実践する人たちが期待している効果についてご紹介します。
腸活によって期待できる7つの効果
近年の研究では、腸内環境と全身の健康との関係がさまざまに明らかになってきています。腸活で腸内環境を整えると、どのような効果が期待できるのでしょうか。7つの効果をご紹介します。
整腸効果
腸活で最も期待できるのが整腸効果です。便秘や下痢はもちろん、腹部膨満感やおならなどの改善も期待できます。腸活を行うことで、うんちの回数が増えたり、かたちやいろがよくなるといった目に見える変化があるので、効果を感じやすいです。
免疫力アップ
腸内環境を整えることで免疫力をあげる効果も期待できます。小腸には免疫細胞の約70%が集中しており、全身の免疫をつかさどっていると言っても過言ではありません。大腸では、腸内細菌によって短鎖脂肪酸が産生され、免疫活性をしていることもわかってきています。
肌の保湿性アップ
腸内環境が整うと肌の保湿力が上がることもわかってきました。肌のバリア機能を低下させる物質が減少するためだと考えられています。腸内環境は美容への効果も期待ができるのです。
肥満防止
腸内環境と肥満は密接な関係があると言われています。腸内に存在する割合が多いと肥満になりやすいと言われるファミキューテス門の腸内細菌や、割合が多いと痩せやすくなると言われるバクテロイデス門の腸内細菌など、体重や体脂肪と腸内環境の相関が明らかになっています。
アレルギーの改善
アレルギーとは、何かの原因で免疫反応が過剰に起こることで発症します。そのため、免疫と深く関わりのある腸内環境が乱れることで症状が現れてしまいます。腸内環境を整えることが、アレルギー症状の抑制に繋がるのです。
大腸ガンの抑制
腸内環境が悪化すると、腸内細菌が産生する有害物質の量が増えて免疫の低下を引き起こします。結果、発がん性物質への抵抗が弱まってしまい、ガンを発症すると考えられています。腸内環境を整えることで免疫が正常に働くほか、腸内細菌の産生する有用物質の中にはそのものがガンを抑制する可能性を認められたものもあるのです。
精神疾患の抑制
うつ病の患者の腸内では、乳酸菌やビフィズス菌が優位に少ない状態になっていることが研究で明らかになってきています。自閉症患者でも腸内フローラの変化との関連が指摘されています。腸内環境を整えることが精神疾患の抑制にも繋がると考えられています。
腸活実践者が期待する効果とは
腸活を実践している人はどんなことを期待して腸内環境を整えようとしているのでしょうか。ウンログが実施したアンケート調査では、「免疫力向上のため」が最も多く、「便秘を解消するため」よりも6.6pt高くなりました。
そのほか、「ダイエットのため」や「肌質を改善するため」という回答も多く、美容のために腸活を取り入れている人も多いことがわかりました。
腸活を実践している人たちは腸内環境を整えて、健康はもちろん、美容やメンタルといった効果を期待しているようです。