腸内環境を整えて健やかな毎日を送るための「腸活」が注目されています。実際に腸活をするにはどうすればいいのでしょうか。市場も拡大しつつある腸活についてまとめました。
腸活とは
腸活は、腸内環境を整えて良好な状態を維持するための活動のことです。近年の研究では、腸内環境が全身の健康はもちろん、心の健康にも関係していることがわかってきました。肌や髪などにも影響を与えるため、美容の観点からも重要なポイントとされています。
腸内環境を意識した生活そのものが腸活といえますが、特に意識したいのは、食事、自律神経、筋肉の3つです。これらを整えることで腸の働きが活発になり、腸内環境を整えることができます。
食事
食事は大腸で作られるうんちのもとになり、未消化物や体に不要なものを排出します。私たちが食べたものは、腸内に存在する腸内細菌のエサとしても利用されます。何を食べるかが、腸内環境を整える腸活の最重要ポイントなのです。
自律神経
腸は副交感神経が優位のときに活発に活動します。現代に生きる私たちは交感神経が優位になりがちのため、意識的に副交感神経を優位にすることが大切です。良質な睡眠やリラックスの時間をとりましょう。
筋肉
腸は筋肉によって支えられ動かされています。腸の周りの筋肉が緊張したり、筋力が低下すると腸は正常に動くことができません。運動やマッサージで筋肉に刺激を与え、血流をよくしたり筋力をつけるようにしましょう。
2人に1人が腸活を実践し市場も拡大中
腸活は、腸内環境を意識した生活を送ることがスタートです。日頃から腸内環境を意識している人は20〜60代の男女で51.9%(※1)と言われています。市場規模も10年前と比較するとヨーグルトドリンク市場が約2倍に拡大する(※2)など腸活関連商品の市場が伸長しています。
(※1)(※2)出典:「インテージ 知る Gallery」2020年4月13日公開記事
腸活は体のトータルケア
腸活は腸内環境を良好に保つことで、全身のトータルケアができるセルフケアの方法です。腸内環境は全身の健康状態にも影響を与えます。腸内環境が良好であれば、腸だけでなく体の健康も心の健康もつくることができるのです。
腸活はこれまでに流行した特定のものだけを食べる健康法などとは異なり、食生活や睡眠、運動習慣など生活全体の改善が必要です。また、腸活は継続して行うことが成功のポイント。腸内環境が変化しはじめるのは、腸活を始めてから2週間以上が経過してからと言われています。健康のためにも腸活は習慣化したいですね。