腸活・腸内環境について、2026年10月にどんな記事がメディアに出たのか、また、記事から読み取れることと、企業のPR活動へのヒントをまとめました。 腸活ブランドのマーケティング・広報のご担当者が、自社の発信を考えるときの材料になれば幸いです。
※対象期間は2026年10月1日〜24日、Web媒体を中心に編集部で確認できた範囲です。網羅的な調査ではありません。
※記事タイトルは各媒体の公開時の表記をそのまま引用しています。内容の評価や効果を当社が保証するものではありません。
今月の掲載一覧
| 公開日 | 媒体 | 記事タイトル | 登場した専門家 | URL |
|---|---|---|---|---|
| 10/2 | テック・アイ生命科学 | 肝疾患の重症化に伴う腸内細菌叢の「シフト」を解明 -エネルギー地形解析で見える肝臓と腸内微生物群集のつながり- | - | https://medibio.tiisys.com/195983/ |
| 10/7 | 健康産業新聞 | 【腸内細菌】ポストバイオティクス、世界的に関心 プレバイオの新潮流”ファイバーマキシング” | - | https://www.kenko-media.com/health_idst/archives/23072 |
| 10/7 | 食品新聞 | 森永乳業 菌体生産設備を増強 福井工場に20億円、能力3割増 | - | https://shokuhin.net/158042/2026/10/07/kakou/nyu/ |
| 10/7 | 食品新聞 | シロタ株含む乳製品 かぜなどの発症抑制を確認 ヤクルト本社 | - | https://shokuhin.net/158079/2026/10/07/kakou/nyu/ |
| 10/7 | 財経新聞 | 加熱殺菌ビフィズス菌の摂取がサルコペニア患者の筋量関連指標に影響を及ぼす可能性を確認 | 浅岡大介氏(順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター 教授) | https://www.zaikei.co.jp/releases/3652071/ |
| 10/8 | OTONA SALONE | 【腸活】食物繊維だけじゃ意味がない?「菌のリレー」で免疫バランスを最適化するために、専門家が明かす「誰でもできる生活習慣」 | 國澤純氏(医薬基盤・健康・栄養研究所) | https://otonasalone.jp/1142229/ |
| 10/8 | OTONA SALONE | 「なんとなく不調…」の原因は、免疫力の上がりすぎ!? 気づかずに放置するとマズい「腸漏れ」の正体とは【専門家が解説】 | 國澤純氏(医薬基盤・健康・栄養研究所) | https://otonasalone.jp/1142199/ |
| 10/8 | グルメプレス | 【20~50代800人に調査】『健康活動×食品』の組合せは?活動の認知は「腸活」が6割超で最多、「温活」「眠活」も3割超が認知 | - | https://gourmetpress.net/1487435/ |
| 10/13 | 財経新聞 | -妊娠中の食事に着目した、周産期メンタルヘルスの新たなセルフケアの可能性- 産後の腸内αディフェンシン分泌量は、母親の良好な気分状態と関係することを確認 | 中村公則氏(北海道大学大学院先端生命科学研究院 教授) | https://www.zaikei.co.jp/releases/3659145/ |
| 10/13 | テック・アイ生命科学 | 産後の腸内αディフェンシン量は母親の良好な気分と関係~妊娠中の食事に着目した、周産期メンタルヘルスの新たなセルフケアの可能性~ | - | https://medibio.tiisys.com/196953/ |
| 10/15 | グルメプレス | 「きのこを食べて、自分の腸内環境を知る」 ホクトが社員対象に「#わたしの菌活」を実施 | - | https://gourmetpress.net/1488678/ |
| 10/16 | 食品新聞 | 森永乳業 ビフィズス菌で老化研究 菌体事業、4年で2倍へ | 宮地一裕氏(森永乳業 取締役常務執行役員 研究本部長) | https://shokuhin.net/158451/2026/10/16/kakou/kenshoku/ |
| 10/17 | ヨガジャーナルオンライン | 朝の「ヨーグルト」に“ひとさじ”加えるだけ!腸活をサポートする食材3選|管理栄養士が解説 | なつめももこ氏(管理栄養士) | https://yogajournal.jp/33056 |
| 10/19 | ヨガジャーナルオンライン | バナナに「ひとかけ」加えるだけ!腸活をサポートする食べ合わせ|管理栄養士が解説 | たちばなかやの氏(管理栄養士) | https://yogajournal.jp/34004 |
| 10/19 | 日本食糧新聞 | 【速報】森永乳業、ヒト由来ビフィズス菌訴求強化 AI時代にサイエンスベースの選択を | - | https://news.nissyoku.co.jp/flash/1328246 |
| 10/19 | グルメプレス | 【新発想】 話題の成分「GABA」を新配合&てんさい蜜糖使用 自然由来にこだわったプレミアム腸活ドリンクが 10月19日(月)新発売 | - | https://gourmetpress.net/1489526/ |
| 10/19 | テック・アイ生命科学 | 年上のきょうだい数と幼児の腸内細菌タイプの関連を発見 -きょうだい構成と疾患リスクとの関連解明へ期待- | - | https://medibio.tiisys.com/198038/ |
| 10/21 | マイナビニュース | 【ビオスリー】初めての人にも試しやすい15日分の新サイズが登場! 中村アンさん出演のキャンペーンも開始 | - | https://news.mynavi.jp/article/20261021-5168084/ |
| 10/21 | 財経新聞 | 腸内細菌が食物繊維と「腸粘膜の修復」をつなぐ | 小田倉里奈氏(順天堂大学医学部消化器内科学講座 非常勤助手)、石川大氏(同講座 教授)、関夏実氏(慶應義塾大学薬学部 助教)、金倫基氏(北里大学薬学部 教授) | https://www.zaikei.co.jp/releases/3675133/ |
| 10/21 | 財経新聞 | 腸活しているのに、酪酸菌はまだ? 中村アンさんが今注目の“酪酸菌”の大切さを伝える『中村アンさんと3ついいことビオスリー』キャンペーンを本日からスタート! | - | https://www.zaikei.co.jp/releases/3675062/ |
| 10/21 | サライ.jp | 腸内環境の改善には生菌を摂るべき? 知っておきたい生菌・死菌の違い|今日からできる腸活習慣 | 後藤利夫氏(医師) | https://serai.jp/health/1280071 |
| 10/23 | 日本食糧新聞 | 森永乳業、「食品開発展」出展 ヒト由来ビフィズス菌など機能性素材PR | - | https://news.nissyoku.co.jp/news/ozawa20261016044801518 |
| 10/23 | 東洋経済オンライン | 腸の「悪玉菌」は、健康に役立つ大切な存在だった→最新研究でわかった腸内細菌の意外な真実 | 小林弘幸氏(順天堂大学医学部 特任教授) | https://toyokeizai.net/articles/-/961615 |
| 10/23 | 財経新聞 | “推し腸活”アイテム募集中!OZmallユーザーが選ぶ「ウェルネスアイテム総選挙 腸活部門」開催決定! | - | https://www.zaikei.co.jp/releases/3678983/ |
| 10/23 | 財経新聞 | 【速報!!免疫力アップで今また大注目の「腸活」に朗報!】肥満予防、免疫力アップ、美肌、老化予防、安眠…からだと心が整う腸活スープレシピ本が11/20に発売!! | 新谷友里江氏(料理家・管理栄養士、書籍の著者) | https://www.zaikei.co.jp/releases/3679976/ |
| 10/24 | 朝時間.jp | 「おいしく腸活!」食物繊維たっぷりの朝ごはんレシピ3選 | maiko氏(管理栄養士)、やのくにこ氏(野菜料理家) | https://asajikan.jp/article/327642 |
今月の記事から見えたこと
介入試験2件で、主要評価項目とは別の結果が見出しに
今月の一覧には、ヒトを対象にした介入試験の結果を扱った発表がいくつか入っています。そのうち2件は、あらかじめ決めていた主要評価項目では群間の差が確認されていませんでした。
ひとつは10/7の順天堂の発表です。サルコペニア患者50名を対象に、加熱殺菌ビフィズス菌の摂取効果を24週間調べた無作為化二重盲検プラセボ対照試験で、リリースには「主要評価項目である膝伸展筋力の改善は認められませんでした」とあります。一方、探索的な解析では骨格筋量指数と四肢筋肉量(BIA法)に差がみられたとされていて、これは「主としてプラセボ群で観察された低下の抑制によるもの」と説明されています。DXA法による筋肉量や歩行速度・握力には群間差がなかったとも書かれています。記事の見出しは「筋量関連指標に影響を及ぼす可能性を確認」でした。
もうひとつは10/21の発表です。潰瘍性大腸炎の患者を対象とした臨床試験で、こちらもリリースに「主要評価項目では両群間に統計学的に有意な差はなく」と書かれています。見出しは「腸内細菌が食物繊維と『腸粘膜の修復』をつなぐ」で、紹介されていたのは主にマウスで確認された修復の仕組みと、ヒトで観察された生物学的な変化でした。ヒト試験では、アルギン酸の追加による臨床的な効果は確認されていません。
どちらのリリースも、主要評価項目の結果を本文に明記しています。隠されているわけではなく、見出しと本文で重心が違う、ということのようです。この2件では、リリースの見出しが掲載記事にもそのまま使われていました。
研究発表の掲載は、転載媒体と業界紙が中心
今月は、理化学研究所、北海道大学、慶應義塾大学、順天堂など、腸内細菌に関する研究発表がいくつも出ていました。研究発表由来の記事では、財経新聞・グルメプレス・テック・アイ生命科学といった転載媒体での掲載が目立ち、業界紙でも扱われていました。
今月の一覧では、研究発表を直接取り上げた生活者向け媒体の記事は確認できませんでした。一方、先月(9月)は記者発表会を起点に、婦人公論.jpや家庭画報.comにも記事が掲載されていました。発表の形式には違いがありましたが、それが掲載先の違いにつながったかどうかは、この一覧だけでは分かりません。
生活者向け記事では「ちょい足し」と「違いの解説」が続く
ヨガジャーナルオンラインの2本(10/17、10/19)は、どちらも管理栄養士が著者として名前を出している記事で、ヨーグルトやバナナに食材をひとつ足すという構成でした。朝時間.jp(10/24)も、食物繊維を切り口にしたレシピのまとめです。サライ.jp(10/21)は、生菌と死菌の違いを医師の監修で整理した記事でした。
食材をひとつ足す、違いを整理するという記事は、先月に続いて今月も確認できました。
「腸活」と「酪酸菌」、それぞれの認知を調べた調査
今月は、生活者調査を起点にした発信が2件ありました。
10/8のアスマークの調査(2026年9月9〜11日実施、20〜59歳の男女800人)では、健康活動の認知率で腸活が64.4%と最も高かったと報告されています。一方、10/21のアリナミン製薬のリリースで引用されている自社調査(2026年6月3〜9日実施、20〜70代の男女724人)では、「酪酸菌」という言葉を見聞きしたことがある人は16.4%、どのような菌か特徴まで知っている人は3.9%とされています。
調査対象も設問も異なるため、数値を直接比較できるものではありません(前者は提示された健康活動の認知、後者は特定の菌を見聞きした経験と特徴の理解を聞いています)。ただ、「腸活」という健康活動の認知を調べたデータと、「酪酸菌」という具体的な菌の認知・理解を調べたデータが、同じ月に発信されていた点は気になりました。
「ファイバーマキシング」は10月の初出ではない
10/7の健康産業新聞に「ファイバーマキシング」という語が登場しました。先月の一覧にも出ていた語で、初出をさかのぼると、日本語では少なくとも2025年8月から使用例が確認できます(英語圏では2025年7月)。
新しく生まれた言葉というより、以前から使われてきた語が今月も業界紙の見出しに登場した、という捉え方が近そうです。
企業のPR活動へのヒント
今月確認した記事をもとに、企業のPR活動で考えられることをまとめました。
主要評価項目の結果を、リリースのどこに置くか。
今月の2件の介入試験のリリースは、どちらも主要評価項目の結果を本文に明記していました。
主要評価項目で差が認められなかった場合、探索的な解析で得られた結果を見出しにする際にも、その位置づけが伝わる表現かどうかは注意したいところです。主要評価項目の結果や研究デザインの名前を同じリリースで確認できることも、読み手が研究を理解するための材料になりそうです。
研究発表の転載と、業界紙の編集記事を、別の成果として見るか。
同じ掲載件数でも、プレスリリースの転載と、媒体が独自に編集した記事では意味合いが異なります。掲載結果をふり返るとき、この2つを分けて把握しておくと、発信がどのように広がったのかを捉えやすくなるかもしれません。
社内の取り組みを、学会発表の予告とセットで出すという形もありうる。
10/15のホクトの発信は、社員50名に1か月きのこを食べてもらい、短鎖脂肪酸量を測るという社内の取り組みです。測定は摂取前後の比較で、対照群を置いたという記載はありません。
学会で詳細な検証結果を発表する前に、取り組みの内容と参加者の反応を紹介した事例です。短鎖脂肪酸量の測定結果そのものはリリースに載っておらず、11月の学会で発表予定とされています。社内で試したことを素材にする場合、詳細な検証結果の発表に先立って、取り組みの過程を伝えるという選択もありうると考えています。
「腸活」の認知と、個別の菌の理解をどう捉えるか。
上で触れた2つの調査は、比較できるものではありません。「腸活」という言葉の認知と、個別の菌についての認知・理解は、分けて捉える必要がありそうです。
成分名を前に出す発信を考えるとき、その名前がどのくらい知られているかを自社で確かめておくと、説明にどれだけ紙幅を割くかの見当がつきやすいかもしれません。接続先の健康テーマを広げるかどうかは、自社に根拠のある範囲で判断されるところだと考えています。
来月に向けて
11月は、10/15のホクトの発信で予告されていた第31回日本食物繊維学会(11月7〜8日)があります。学会発表の予告が出ていた取り組みの結果が、どう記事になるのかを見る機会になりそうです。
11/20には『かんたん腸活スープ』(主婦と生活社)の発売が予定されています。書籍を起点にした記事が、どの媒体に出るのかも追ってみます。
OZmallの「ウェルネスアイテム総選挙 腸活部門」は、メーカーのエントリー受付が11月6日までとされています。
ウンログでは、腸活・ウェルネス領域での調査設計からリリース、メディアへの働きかけまでをご支援しています。「自社データからどんな切り口が考えられるか」「どの媒体にどんな情報を届けるか」といったご相談も承っています。
腸活マーケティングで「どう届けるか」を一緒に考えるパートナーが必要でしたら、ぜひ一度ご相談ください。


