「続けている」と「合っている」は違う

なんとなく続けて、なんとなく変える

先日ある取材で、腸活市場について聞かれました。「市場は伸びていますよね?」と。たしかに伸びています。商品も増えたし、情報も増えました。

でも、取材に答えながら改めて考えていたのは、生活者の側で起きていることの方でした。私たちがいろいろな調査をする中で見えてくるのは、「今やっていることが自分に合っているのか、よく分かっていない」という人がかなり多いということです。

腸活自体はやめていない。でも、なんとなく続けて、なんとなく別のものに変えている。自分の悩みの原因が何なのか、何が足りていないのか、あるいは何かが悪影響を起こしているのか。そこが分からないまま、ふわっとやっていて、結果も振り返れていない。ここがいちばんの課題だと感じています。

「全員に同じもの」には無理がある

腸内環境は一人ひとり異なります。同じ食品をとっても、体感できる人もいれば、何も変わらない人もいる。エビデンスのある良い商品であっても、すべての人に合うかどうかはまた別の話です。

しかも、食品は機能性だけで選ばれるわけではありません。味が好きか、価格的に続けられるか、買いやすい場所にあるか。続けるかどうかには、こうした日常的な要素も大きく関わってきます。

さらに言えば、世代によって「何を信じるか」も違います(この点は以前の調査レポートでもまとめています)。全員に同じものを同じように勧めても、うまくいかないのは当然かもしれません。

「まず試して、確かめよう」を一緒に言えるか

だからこそ、エビデンスを作ることは大前提として、その上で「自分に合うものを、自分で確かめてみる」体験をサポートすることが大事だと思っています。

ウンログはそこのサポートを注力したいきます。記録を続けることで、自分の体の変化に気づけるようになる。「この食品をとった週は調子がよかった」みたいな発見が、その人の正解になっていきます。

いいエビデンスのある素材や商品を、それが合う人にちゃんと届けていきたい。「まずは試して、自分で確かめてみてください」と生活者に一緒に伝えてくれるメーカーさんと、取り組みを増やしきたいと思っています。

今週のひとりごとでした。


田口のひとりごと
ヘルスケアマーケティングの現場から

ウンログ代表田口が、商談の現場で感じたことや、うまくいった/いかなかった話しを、少しだけ言葉にしてみるコラムです。

【田口 敬 プロフィール】
ウンログ株式会社 代表取締役。
マーケティングコンサル、新規事業立上げ、Webエンジニアを経験し、2012年にウンログアプリを個人開発しリリース。2013年にウンログ株式会社を設立。ユーザー起点のたのしくわかりやすいUI/UX開発と確かな腸活情報発信にこだわり120万DLを突破。現在まで300社以上の食品メーカーの腸活マーケティングを支援。