【無料ダウンロード】大腸がんと観便に関する実態調査(2026年9月)

「気づいた」だけでは、受診につながらない 大腸がんと観便に関する実態調査 2026 ウンログ利用者1,049人を調査。便やおなかの変化に気づいた658人のうち、医療機関を受診したのは32.4%

大腸がんは、いま日本人がもっとも多くかかっているがんです。そして医師が挙げるそのサインは、血便、便が細くなる、便秘や下痢、残便感 ― いずれも「便」にしか出ません。では、便の変化に気づいた人は、そのあと何をしているのでしょうか。検診受診率にも精密検査受診率にも公的統計がある一方で、今回確認した範囲では、この「気づきと受診のあいだ」を直接示す公的統計は確認できませんでした。ウンログは、アプリ利用者1,049人に調査を実施しました。変化に気づいた経験がある人は62.7%。そのうち医療機関を受診したのは32.4%にとどまりました。

📊 調査概要

  • 調査名:大腸がんと観便に関する実態調査
  • 調査目的:便やおなかの変化に気づいたあと、人が何をしたのかの実態把握
  • 調査対象:腸活アプリ「ウンログ」の利用者
  • 調査方法:Googleフォーム(アプリ内告知)
  • 調査期間:2026年8月31日〜9月6日
  • 有効回答数:1,049名

🔍 このホワイトペーパーで分かること

  • 便やおなかに「ふだんと違う」変化を感じた経験がある人は658人(62.7%)。うち229人(21.8%)は「病院に行ったほうがいいかもしれない」と思うほどの変化だった。
  • 変化に気づいた658人のうち、医療機関を受診したのは213人(32.4%)。受診したのは3人に1人にとどまる。もっとも多い行動は「特に何もしなかった」30.2%、次いで「インターネットなどで調べたが、受診はしなかった」26.7%。
  • 「病院に行ったほうがいいかもしれない」と思った229人でも、受診率は65.5%。受診していないと確認できる人が28.8%いる(「その他」5.7%は受診の有無を判別できない)。
  • すぐに受診しなかった理由の第1位は「一時的なものだと思った」45.5%(n=580・複数回答)。「病院に行くほどではないと思った」34.5%、「たいしたことではないと思った」29.7%が続く。検査がこわい6.9%、病気が見つかるのがこわい4.8%は少数派。
  • 血便に気づいた人(n=163)では、すぐに受診しなかった122人の43.4%が「痔など、別の原因だと思った」と回答(全体では11.4%)。血便に気づいた人の受診率は52.1%。
  • 血便がなく「便が細くなった/残便感」だけに気づいた238人の受診率は22.3%。血便に気づいた人(52.1%)の半分以下だった。
  • 「痔など、別の原因だと思った」かどうかで、受診までの時間が分かれた。血便に気づいてすぐには受診しなかった122人のうち、最終的に受診した割合は痔だと考えた53人=35.8%、そうでない69人=36.2%とほぼ同じ。一方、のちに受診した人の中で見ると、痔だと考えた19人は1週間以内の受診が0人、そうでない25人は36.0%が1週間以内だった(n=19・25と少数のため参考値/フィッシャーの正確確率検定 p=0.006)。痔という説明は受診の有無ではなく、受診までの時間に関連していた。
  • 「いつもの自分の便」を形・太さ・量・回数まではっきり説明できる人は33.3%。毎回便を見ている人が82.7%を占める母集団でも3人に1人にとどまる。説明できる層では受診した人が40.9%、「なんとなく分かる」層では28.1%だった。
  • 変化に気づいたときに記録を見返した人は、医師に「具体的な時期」を伝えられた割合が50.7%。その頃は記録していなかった人(37.2%)を13.5ポイント上回った(受診した213人のうち矛盾回答1件を除いた n=212)。
  • 大腸がん・ポリープを指摘された146人のうち、44.5%は指摘前に「特に変化は感じなかった」と回答。便を見る頻度は「ほぼ毎回」が指摘前63.7%→指摘後85.6%に増加した。

📝 データ活用の切り口

メディア・記者の方へ ― 公的統計では見えない領域の一次データ

  • 季節ネタ・啓発企画の根拠データとして:9月のがん征圧月間、3月の大腸がん啓発月間の特集に、n=1,049の一次データとして引用いただけます(出典明記でご利用可)。
  • 見出しになる数字(そのまま使える見出し候補)
    • 「便の異変に気づいても、医療機関を受診したのは3人に1人(32.4%)」
    • 「血便に気づいてすぐ受診しなかった人の43.4%が『痔など、別の原因だと思った』」
    • 「『病院に行ったほうがいい』と自分で思った人でも、受診率は65.5%にとどまる」
    • 「血が出ないサインほど受診から遠い ― 血便52.1%に対し、細さ・残便感のみでは22.3%」
    • 「血便を『痔だと思った』人は、ひとりも1週間以内に受診していなかった(n=19・参考値/比較群は36.0%)」
    • 「大腸がん・ポリープを指摘された人の44.5%は、指摘前に変化を感じていなかった」
  • 図版の二次利用:本レポートのグラフ(気づいたあとの行動、受診しなかった理由、血便に気づいた人の行動、サイン別受診率、指摘前後の観便頻度など)は、出典表記のうえ記事転載用にご提供可能です。
  • 取材・コメント対応:調査設計者・ウンログ編集部への取材、追加クロス集計のご相談を承ります。本調査の回答者のうち47名が体験談取材に協力可能と回答しており、当事者取材のご相談にも対応できます。
  • 関連記事:本調査と同時期に、大腸がん・ポリープを経験した方の体験談記事をウントピ!にて公開しています。

商品・サービス担当の方へ ― 企画と提案の根拠に

自治体・健康保険組合、検査キット・ヘルスケアサービス、トイレ・住宅設備、食品・飲料など、大腸の健康と接点のある事業者の方は、以下の切り口で活用いただけます。

本レポートは、行動変容の介入ポイントを3つに整理しています。

  • A:症状がない時期 ─ 40歳以上の未受検者126人の31.0%が「特に症状がないから」を理由に挙げる一方、指摘経験者146人の44.5%は指摘前に変化を感じていません。「症状の有無は受診の判断材料にならない」をどう届けるか。検診勧奨の文面・タイミング設計の材料になります。
  • B:変化に気づいた瞬間 ─ 受診を止めているのは恐怖(4.8〜6.9%)や忙しさ(9.8%)ではなく「自己判断」(一時的だと思った45.5%/病院に行くほどではない34.5%)でした。「こわくない」「すぐ終わる」訴求より、自己判断を解除する情報提供に余地があります。
  • C:医療機関に行くとき ─ 記録を見返した人は医師に「具体的な時期」を伝えられた割合が50.7%、記録していなかった人は37.2%。記録が受診時のコミュニケーション材料として機能し得ることを示しています。問診の質を上げる仕組みとして検討できます。

そのうえで、追加クロス集計・生活者インタビュー・受診啓発施策の設計・新規事業のユーザー検証・共同調査といった形でご相談いただけます。

生活者の方へ ― 今日からできる4つの階段

  • まず「いつもの自分」を持つ。大腸がんの症状とされる「便が細くなる」「便が残る感じがする」は、すべて比較の言葉です。形・太さ・量・回数を記録し、平常時を説明できる状態をつくることから。
  • 「一時的」と判断する前に、期間を数える。受診しなかった最大の理由は「一時的なものだと思った」でした。感覚ではなく記録で「何日続いているか」を確認してみてください。
  • 血が出たら、痔の可能性があっても相談する。痔などの良性の病気でも同じ症状は起こりますが、自己判断せず受診することが公的に案内されています。
  • 症状がなくても、40歳以上は年1回の便潜血検査を。早期の大腸がんには自覚症状がほとんどないとされています。観便で拾えるのは「変化」まで。検査は自治体の検診で受けられます。

⚠️ 注意事項

  • 本資料は法人向けです。同業他社様、個人の方のご請求はお断りさせていただく場合がございます。
  • 本調査結果の無断転載・無断利用はご遠慮ください。

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