「バズらせたい」より先に、考えたいこと

こんにちは、ウンログの田口です。
今日は、最近あらためて考えることが増えた「ナラティブ」について書いてみようと思います。

ここ最近の打ち合わせで、よく聞くようになった言葉があります。

「ナラティブをちゃんと作りたい」
「ブランドとしての軸を言語化したくて」

個人的には、とてもいい流れだなと感じています。

ただ、最近あまり聞かなくなった言葉もあります

少し前までは、よくこんな質問をされていました。

「これ、バズりますか?」
「SNSで伸びそうですか?」

でも最近、この言葉を聞く機会が少し減った気がしています。

その代わりに増えたのが、

「どう伝えていくのがいいですかね」
「長く使える考え方を作りたいんです」

という相談です。

この変化は、たぶん偶然ではなくて、多くの人が一度「バズの限界」を感じたからなんだろうな、と思っています。

そもそも、バズをゴールにしてよかったんだっけ?

ここで、あらためて立ち止まって考えてみたくなります。

マーケティングのゴールって、本当に「バズること」だったんでしょうか。

もちろん、バズには力があります。
一気に認知が広がることもあるし、ブームのきっかけになることもある。

何より売上がドカンと伸びたりします。

でも一方で、バズはとても消費が早い。昨日話題だったものが、今日はもう流れていってしまう。

そのスピード感の中で、本当に伝えたかったことまで届いているかというと、正直、怪しいことも多い気がします。

バズを目的にすると、起きがちなこと

バズを狙いはじめると、どうしても思考がこうなります。

・フォロワーの沢山いるインフルエンサーは誰か
・アルゴリズム的に伸びやすい形は何か
・短く、強く、分かりやすく

それ自体は悪いことではありません。

ただ、その比重が大きくなりすぎると、いつの間にか「お客様に何を伝えたいか」よりも「プラットフォームにどう評価されるか」が軸になってしまう。

気づくと、

「そもそも、誰に向けた話だったんだっけ?」
「このナラティブ、誰のためのものだっけ?」

と立ち止まることになります。

ナラティブは、もっと静かに効くものだと思う

ナラティブって、本来は

・じわじわ伝わって
・少しずつ理解されて
・気づいたら信頼になっている

そんな性質のものだと思っています。

派手に拡散されなくても、

・お客様が「なんかいいよね」と広めてくれる
・それを聞いた人がまたファンになっていく
・営業が語りやすくなる
・社内の判断軸が揃う

そうやって、少しずつですが確実に積み上がっていくもの。

そして何より、熱量を持った人にきちんと届いたナラティブは、その人の言葉で語られ、少しずつ広がっていく。

その広がり方は、バズとは違うけれど、結果的にはずっと強いことが多い気がします。

バズとはちがって再現性もありますよね。

だから最近は、こんなふうに考えています

「どうやったらバズるか」よりも、
「この話は、誰に届けば十分なんだろう?」
「どんな人に、長く信じてもらえたらいいんだろう?」

そんな問いのほうが、大事なんじゃないかと。

ナラティブは、一気に広げるものではなく、時間をかけて“育っていくもの”。

そう考えると、バズをゴールにしない、という選択もとても自然なものに思えてきます。

また現場で感じたことがあれば、こうして少しずつ書いていこうと思います。


田口のひとりごと
ヘルスケアマーケティングの現場から

ウンログ代表田口が、商談の現場で感じたことや、うまくいった/いかなかった話しを、少しだけ言葉にしてみるコラムです。

【田口 敬 プロフィール】
ウンログ株式会社 代表取締役。
マーケティングコンサル、新規事業立上げ、Webエンジニアを経験し、2012年にウンログアプリを個人開発しリリース。2013年にウンログ株式会社を設立。ユーザー起点のたのしくわかりやすいUI/UX開発と確かな腸活情報発信にこだわり120万DLを突破。現在まで300社以上の食品メーカーの腸活マーケティングを支援。